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アルコール類

この節での特訓内容
1.アルコール類の定義
2.代表的なアルコール類の種類と性質
3.アルコール類に共通する事項

この節ではアルコール類についての特訓をする。
第1石油類の次に危険度が高いアルコール類も本試験で頻繁に出題されるが、その性質が水溶性のみということから第1石油類よりも種類が少なく出題される範囲が狭い。
アルコール類からの出題は絶対に取りこぼさないようにするのだ。
では特訓開始。


1.アルコール類の定義

炭素(C)数が1個から3個までの飽和1価アルコールのことである。

※飽和1価アルコールとは:

簡単に言うとOH分子が1つだけのアルコールのこと。

わかりにくいと思うので以下にその分子モデルをまとめた。

メチルアルコール(メタノール)

炭素(C)が1個とOHが1個で構成。

エチルアルコール(エタノール)

炭素(C)が2個とOHが1個で構成。

n-プロピルアルコール(1-プロパノール)

炭素(C)が3個とOHが1個で構成。

イソプロピルアルコール(2-プロパノール)

炭素(C)が3個とOHが1個で構成。
n-プロピルアルコールとOHの位置が違うだけ。
※これを異性体という。



2.代表的なアルコール類の種類と性質

以下にアルコール類の主な物質の引火点・発火点とその特徴をまとめた。

物質名 性質 引火点 発火点 特徴解説
メチル
アルコール
(メタノール)
水溶性 12 464 ○無色でアルコール臭がある。

毒性がある

○自動車燃料などでも使用される。
エチル
アルコール
(エタノール)
水溶性 13 363 ○無色でアルコール臭がする。

毒性なし

麻酔性がある

○消毒・防腐剤などに使用される。
n-プロピル
アルコール
水溶性 23 412 常温(20℃)で引火しない

○無色で芳香臭がする。
イソプロピル
アルコール
水溶性 12 399 ○無色で芳香臭がする。


3.アルコール類に共通する事項

沸点はすべて100℃未満である。

すべて水溶性である。

○多くの有機溶剤によく溶ける。

○水より軽いが水に溶けるため水面に浮かない

燃焼範囲はガソリンよりも広い

※燃焼範囲だけで言えばガソリンよりも危険。

○無色である。

○特有の臭いがする。

○燃焼しても炎の色が淡いので着火がわかりにくい。

○燃焼しても煙が出にくい


以上がアルコール類の一覧だが、共通事項が特殊引火物や第1石油類と少し異なるので注意すること。
特に「メチルアルコール」と「エチルアルコール」との違いが本試験で問われることが多いので両者の区別をしっかり整理することがアルコール類での得点獲得のポイントとなる。


教官から一言
この節ではアルコール類の種類・特性などの細かい内容を特訓したが、アルコール類は定義の仕方が他の第4類危険物のそれとは少し違う。
他の第4類危険物の定義は1気圧で引火点が~℃未満など引火点や発火点などが目安となるがアルコール類は炭素原子の数など成分構成によるものになっている。
定義が他の第4類危険物と違うことから本試験で出題されるポイントとなることは必然である。
その他のポイントとしては特殊引火物や第1石油類などと同様に各物質個別の特徴や共通する性質を出来る限り覚えることが重要となる。

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本試験要点チェック ~理解度を確認するのだ~

アルコール類について、以下の質問(または空欄)に答えよ。答えは問題文をクリック

アルコール類とは、炭素数が[ ]個~[ ]個の飽和1価アルコールと定義される物質である。

アルコール類とは、炭素数が1個~3個の飽和1価アルコールと定義される物質である

※引火点や発火点による定義ではない。

アルコール類は[ ]性のみの性質となる。

アルコール類は水溶性のみの性質となる

アルコール類の沸点はすべて[ ]℃未満である。

アルコール類の沸点はすべて100℃未満である。

アルコール類の指定数量は、[ ]Lである。

アルコール類の指定数量は、400Lである

アルコール類はその特性上、水に[ ]。

アルコール類はその特性上、水に浮かない(溶ける・混ざる)

※水溶性の物質は水に混ざってしまうため水に浮かない。

アルコール類が燃焼するときに発生する炎の色は[ ]い。

アルコール類が燃焼するときに発生する炎の色は淡い

アルコール類は[ ]に溶けやすい。

アルコール類は有機溶剤に溶けやすい

アルコール類の燃焼範囲はガソリンの燃焼範囲よりも[ ]い。

アルコール類の燃焼範囲はガソリンの燃焼範囲よりも広い

※アルコール類の燃焼範囲上限値はガソリンよりもはるかに高いため、燃焼範囲が広くなる。

メチルアルコールとエチルアルコール、引火点が12℃と低く危険性が高いのは[ ]アルコールである。

引火点が12℃と低く危険性が高いのはメチルアルコールである

メチルアルコールとエチルアルコール、毒性があるのは[ ]アルコールである。

毒性があるのはメチルアルコールである。

メチルアルコールとエチルアルコール、麻酔性があるのは[ ]アルコールである。

麻酔性があるのはエチルアルコールである。

メチルアルコールとエチルアルコール、自動車燃料として使用されるのは[ ]アルコールである。

自動車燃料として使用されるのはメチルアルコールである。