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義務違反と措置命令について

この節での特訓内容
1.措置命令とは
2.義務違反と措置命令
3.許可取り消しおよび使用停止命令
4.指定数量以上の危険物の無許可貯蔵および取扱い
5.立入検査等
6.事故発生時の応急措置

この節では、義務違反に対する措置命令や許可の取消し・使用停止命令など各処分について特訓する。
どのような義務違反に対してどのような処分がなされるかを正確に把握することが重要となる。
これまでの節でもさまざまな処置命令が登場したが、そのまとめの節となる。
しっかり整理して本試験に臨むのだ。
では特訓開始。


1.措置命令とは

製造所等が遵守すべき法令に違反した場合に、市長村長等が法令を遵守する行動を行うよう所有者等に命令することを措置命令という。


2.義務違反と措置命令

製造所等の所有者等(所有者・管理者・占有者)は以下の義務違反をした場合には、市長村長等からそれぞれの措置命令を受ける。

措置命令は比較的軽い違反に対して行われると考えてよいであろう。

(基本的な処分の流れ)

1.製造所等の所有者等が義務違反する。(義務違反)

市町村長等が措置命令をする。

2.製造所等の所有者等が措置命令に違反する。(措置命令違反)

市町村長等はさらに厳しい許可取消し・使用停止などの処分をする。
※当然、措置命令無しの一発アウト(許可取消し・使用停止)の違反もあるぞ。

以下に義務違反に対応した措置命令をまとめた。

義務違反 措置命令
危険物の取扱い・貯蔵が技術上の基準に満たしていない。 危険物の貯蔵・取扱い基準遵守命令。
※この措置命令を守らないと使用停止命令を受ける。
位置・構造・設備が技術上の基準に適合していない。 修理・改造または移転命令。
※この措置命令を守らないと許可取消命令を受ける。
公共の安全維持や災害発生防止のため必要があると認めたとき。 一時使用停止命令または使用制限命令。
事故が発生したときに応急措置を講じてないとき。 応急措置命令。
危険物保安統括管理者および危険物保安監督者が消防法に違反したとき。 解任命令
※この措置命令を守らないと使用停止命令を受ける。
火災予防のため必要があるとき。 予防規定の変更命令。

3.許可の取消しおよび使用停止命令

前述した措置命令よりも処分が重い(一発アウト)のが許可の取消しおよび使用命令だ。

以下に許可の取消し・使用停止命令該当事由をまとめた。

許可取消しおよび使用停止命令は重罪だ。すべて覚えよ。

許可取消命令該当事由 説明
無許可で変更 無許可で製造所等の位置・構造・設備を変更した。
完成検査前の使用 製造所等の設置および位置・構造・設備を変更する場合に、完成検査済証の交付を受ける前に使用した。
または仮使用の承認を受ける前に使用した。
定期点検未実施 定期点検の未実施 点検記録の作成・保存がされていない。
措置命令違反 措置命令違反の中で、位置・構造・設備に関して違反した場合。
※すべての措置命令ではないぞ。
解説:許可取消命令は製造所等の位置・構造・設備関係によるものが多い。

使用停止命令該当事由 説明
危険物保安監督者に関する違反 無許可で製造所等の位置・構造・設備を変更した。
危険物保安統括管理者に関する違反 製造所等の設置および位置・構造・設備を変更する場合に、完成検査済証の交付を受ける前に使用した。
または仮使用の承認を受ける前に使用した。
措置命令違反 定期点検の未実施 点検記録の作成・保存がされていない。
解説:許可取消命令は製造所等の位置・構造・設備関係によるものが多い。


4.指定数量以上の危険物の無許可貯蔵および取扱い

指定数量以上の危険物の無許可での貯蔵・取扱いは災害発生時の危険性が非常に大きいため、特に重い罰則規定が設けられている。
(1年以下の懲役または100万円以下の罰金:消防法第41条第1項第2号)



5.立入検査等

1:市町村長等は火災防止のために必要がある場合、消防職員をその場に立ち入らせて位置・構造・設備等の検査を行うことができる。


2:消防吏員(しょうぼうりいん)・警察官は火災防止のため特に必要と認める場合は移動タンク貯蔵所を停止させ、乗車している危険物取扱者に対し危険物取扱者免状の提示を求めることができる


6.事故発生時の応急措置

1:製造所等の所有者等は事故発生時に応急措置を講ずるよう義務づけられている。


2:事故発見者は消防署等に通報しなければならない


教官から一言
この節では義務違反に対する処分について特訓したが、措置命令・許可取消命令・使用停止命令などさまざまな処分について整理する必要がある。
前述したように基本的な処分の流れをまず理解してから各命令の具体的な内容や特徴を覚えるようにするのだ。
余談ではあるが違反行為で最も罪が重いとされているのが危険物の流出災害における死亡事故だ。
貴君が将来そのような事故を絶対に発生させないような危険物取扱者になることを心から望んでいる。
そのためにも今は必死で特訓をするのだ。


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本試験要点チェック ~理解度を確認するのだ~

義務違反と措置命令について、以下の質問(または空欄)に答えよ。答えは問題文をクリック

製造所等の許可取消命令となる事由を5つ答えよ。

1:無許可で製造所等の位置・構造。設備を変更した
2:完成検査済証交付前に製造所等を使用した
3:仮使用の承認を受ける前に使用した
4:定期点検の未実施・点検記録の未作成・未保存
5:位置・構造・設備に関わる措置命令に違反した

※許可取消命令は、製造所等の位置・構造・設備等について「勝手に変更したり」・「勝手に使用したり」・「点検しなかったり」と製造所等の「建物」についての決まりを破った場合に行われることが多い。

製造所等の使用停止命令となる事由を4つ答えよ。

1:危険物の貯蔵・取扱基準遵守命令に違反した
2.危険物保安監督者の未選任・危険物保安監督者の業務不履行
3.危険物保安統括管理者の未選任・危険物保安統括管理者の業務不履行
4.危険物保安監督者・危険物保安統括管理者の解任命令に違反した

※使用停止命令は、貯蔵・取扱など「作業」や危険物保安監督者など「」についての決まりを破った場合に行われることが多い。

市長村長等が火災防止のために必要と認めた場合、製造所等に対して[ ]による[ ]検査を行うことができる。

市長村長等が火災防止のために必要と認めた場合、製造所等に対して消防職員による立入検査を行うことができる

[ ]または[ ]は、移動タンク貯蔵所に乗車している危険物取扱者に危険物取扱者免状の提示を要求することができる。

消防吏員(しょうぼうりいん)または警察官

危険物の流出事故などが発生した場合、製造所等の所有者等は[ ]を講ずる義務がある。

応急措置

危険物の流出事故などが発生した場合、その発見者は[ ]へ通報する義務がある。

危険物の流出事故などが発生した場合、その発見者は消防署等へ通報する義務がある。