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危険物を取扱うための申請・届出等

この節での特訓内容
1.申請・届出・許可・認可・承認・検査とは
2.申請の種類
3.各種申請の区分および留意点
4.届出について
5.各種手続きの届出先

この節では、危険物を取扱うための申請と届出について特訓する。
申請・届出・許可・認可・承認などややこしい言葉が色々ある。
はじめにそれぞれの意味を簡単に説明してから本題に入る。
では特訓開始。


1.申請(許可・認可・承認・検査)と届出

申請:

お願いすること。※もちろん断られることがある(不許可・不認可)。

 

届出

一方的に報告すること。※申請ではないので許可等を必要としない。

 

(許可・認可・承認・検査の意味)

許可

一般に禁止されていることに対して「~してもいいよ」と特別に許すこと。

例)市長が「立入禁止区域に入ってもいいよ」と許可をする。
※市長の判断で許可しないこともできる

認可

一般範囲内で行ったことに対してさらに「それでいいですよ」と認めること。

例)市長が、貴君の作成した予防規定を「その予防規定でいいですよ」と認可する。
※予防規定に不備(一般範囲外)がない場合、市長は認可しないといけない

承認

「すでに行われいること」に対して同意を与えること。

この後、「製造所等の位置・構造・設備の変更をする場合、変更工事の対象となる部分以外の全部または一部を使用するときに承認が必要」という内容がある。

上記「」内を噛み砕いて見てみよう。(青字を見るのだ)
変更工事の対象となる部分以外の全部または一部の場所とは

変更工事前にすでに使用されている全部または一部の場所ということ。

すでに使用している場所(箇所)」について、そのまま使用してもよいと同意するということになる。

よって上記「」内では「承認」という言葉が使われているのだ。

非常にややこしいので本試験対策としては承認が必要となる事柄をそのまま覚える方が簡単かも知れないぞ。

検査

一定の基準に照らして、異常の有無や適合・不適合などを調べること。

例)身体検査。これは簡単にイメージできるであろう。

ちなみに規制度が厳しい順序は、 許可 > 承認 > 検査 > 認可 > 届出となる。

以上、申請~検査まで。本試験では特にそれぞれの意味までは理解する必要はない。

危険物取扱者試験を特訓する上での「記憶・理解」の手助けとして利用するのだ。

では本題に入る。



2.申請の種類

1.許可 → 製造所等の設置・変更


2.認可 → 予防規定の制定・変更。


3.検査 → 完成検査前検査・完成検査。


4.承認 → 使用 貯蔵・取扱い。

以上、その申請したい内容によって許可~承認に分かれているぞ。
次に各種申請ごとに細かく説明しよう。


3.各種申請の区分および留意点

申請内容の区分および注意点を以下の表にまとめた。

申請内容 どのような場合? 注意点は?
許可 1.製造所等の設置
2.製造所等の位置・構造・設備の変更
工事の着工前に申請する必要がある。
※当然許可が下りなければ工事できない
承認 貯蔵・取扱い。 事前に所轄消防長または消防署長の承認が必要。
承認後10日以内の仮貯蔵・仮取扱いが行える。
承認 使用。 変更工事(位置・構造・設備)の完成検査前に変更工事の対象となる部分以外の全部または一部を仮使用できる。

なぜ仮使用が必要か?
一部の施設だけ変更工事をする場合にその工事のせいで事業所全部が使用できないとなると「仕事にならんわ~」とぼやかれるので仮使用を認めるのだろう。
検査 完成検査。 1.完成検査申請。

2.完成検査済証の交付。

3・製造所等の使用ができる
検査 完成検査検査 完成検査前検査申請が必要な条件と申請時期。

条件:
指定数量以上の液体の危険物を貯蔵または取扱うタンク設置・変更する場合。

申請時期:
完成検査のに申請する。
だから完成検査前検査と言う。
認可 予防規定の制定・変更 「認可」は予防規定の制定・変更でのみ登場する。

※予防規定の詳しい内容については「予防規定とは」を参照せよ

4.届出の内容

手続きの種類に「届出」というものがある。

届出についてはその内容に対する届出時期が重要となる。

以下に届出内容に対する届出時期をまとめた。

届出内容 届出時期は?
製造所等の譲渡または引渡し 遅滞なく
危険物の品名・数量または指定数量の倍数の変更 変更の10日前までに
製造所等の用途の廃止 遅滞なく
危険物保安監督者の選任・解任 遅滞なく
危険物保安統括管理者の選任・解任 遅滞なく


5.各手続きの申請先および届出先

各手続きの申請先および届出先は少しややこしい。

以下に申請先・届出先をまとめた。

製造所等の設置場所 申請・届出先
消防本部または消防署がある市町村の区域内。 市町村長
消防本部または消防署がない市町村の区域内、または2つ以上の市長村町の区域にまたがって設置する場合。 都道府県知事
2つ以上の都道府県にまたがって設置する場合。 総務大臣


教官から一言
この節では申請・届出等の各種手続きについて特訓したが、各種申請手続きおよび申請先については 確実に覚える必要があるぞ。
この節はどこからでも出題される可能性があるのでしっかりと特訓するのだ。


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本試験要点チェック ~理解度を確認するのだ~

危険物を取り扱うための申請・届出等の基準について、以下の質問(または空欄)に答えよ。答えは問題文をクリック

製造所等の設置または位置・構造・設備を変更するための申請は[ ]申請である。

製造所等の設置または位置・構造・設備を変更するための申請は許可申請である

製造所等の設置または位置・構造・設備を変更するための申請を行う場合、工事の着工[ ]に申請を行う必要がある。

製造所等の設置または位置・構造・設備を変更するための申請を行う場合、工事の着工に許可申請を行う必要がある

仮貯蔵・仮取扱い・仮使用をするための申請は[ ]申請である。

仮貯蔵・仮取扱い・仮使用をするための申請は承認申請である

※承認申請は「貯蔵・取扱い・使用」の場合だけである。

仮貯蔵・仮取扱い・仮使用、それぞれの申請先を答えよ。

仮貯蔵および仮取扱い:所割消防長または消防署長
仮使用:市町村長等

※同じ「仮」申請だが承認申請先が異なるので注意。

仮貯蔵が承認された場合、仮貯蔵できる期間は承認後[ ]以内である。

仮貯蔵が承認された場合、仮貯蔵できる期間は承認後10日以内である

予防規定を作成したり変更するための申請は[ ]申請である。

予防規定を作成したり変更するための申請は認可申請である

※認可申請は「予防規定」に関することのみ。

届出が必要となる事項をできる限り答えよ。

1:製造所等の譲渡・引渡しがあった場合
2:製造所等を廃止した場合
3:危険物保安監督者および危険物保安統括管理者の選任・解任を行ったとき
4:危険物の品名・数量・指定数量の倍数を変更する場合

※危険物の品名・数量・指定数量の倍数を変更する場合のみ事前届出の必要がある。

危険物の品名・数量・指定数量の倍数を変更する場合は事前に届出が必要となるが、その届出時期は着手の[ ]日前までである。

着手の10日前までに届出が必要

原則として、製造所等の設置場所が消防本部または消防署がある市町村の区域内にある場合、各種申請・届出先は[ ]である。

原則として、市町村長等になる。

※当然「仮貯蔵」の承認申請は、所割消防長または消防署長に申請するという例外もある。

原則として、製造所等の設置場所が2つ以上の市町村をまたがっている場合、各種申請・届出先は[ ]である。

原則として、都道府県知事になる。

原則として、製造所等の設置場所が2つ以上の都道府県をまたがっている場合、各種申請・届出先は[ ]である。

原則として、総務大臣になる。

※1つの市町村<2つ以上の市町村<2つ以上の都道府県で権限者も市町村長<知事<大臣と偉くなる。